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セレブな鮭

娘の学校は低学年の秋に
「アイヌの学び」に取り組む。
アイヌの刺繍を習ったり
アイヌの歌を習ったり
アイヌの人々の暮らしぶりを聞いたり。

北に住む人
南に住む人
物事の両極を学んで
まん中をしる。
という教育メソッドの一環なのであるが
娘は単純にアイヌにあこがれている。
北海道に行ったら町中の人が
マタンプシ(アイヌ刺繍がほどこされたハチマキ)をして
歩いていると信じている。
自作のマタンプシをして北海道に行くのが夢らしい。
←おもしろいから私もだまっている。



今年もアイヌの学びのシーズンが来た。
学びの集大成はアイヌの儀式を体験し
みんなでオハウ(鮭のスープ)を頂く。

儀式を翌日に控えた昨日の夕方。
「生鮭をオカシラ付きで二尾手配してほしい」という連絡が先生からあった。
何軒か魚屋をあたると
「市場にあったら」とか「手に入ったら」とか
仕方ないけどちょっと弱々しい解答。
その中で伊勢丹だけが「ご用意いたします!!」と元気な声。
天下の伊勢丹なので値段が心配だったけれど
他の魚屋さんと変わりなかったので即お願いする。
あーよかった。

今朝、開店にあわせて伊勢丹に受け取りに行く準備をしていた。
今日は熊になりきって鮭を子どもたちに届けよう。
家から伊勢丹までは自転車で10分。
出かけようとしたら伊勢丹から電話が。
「特大が一匹しか入荷できなかった。大変申し訳ありません」とのこと。
先生の要望にこたえられなかったのは痛いが
一匹だけでも手に入ってよかった。
儀式が切り身では絵にならない。
儀式用のオカシラ付き+不足分を補う切り身で対応してもらうことに。

伊勢丹に行くと
きちんとしたお詫びとりっぱな特大の鮭が待っていた。デカイ!
おまけにものすごくおまけしていただき
先生の喜ぶ顔が目に浮かぶ。

自転車でなんてとても運べない。
(二尾あったら一人では運べなかった)
タクシー運搬に切り替えることに。
伊勢丹の車寄せからタクシーに乗り込む。
鮭をかかえた熊のような私を(木彫りの熊のイメージ)
ドアマンの皆さんがにこやかに見送ってくださる。

学校に着くと鮭の到着をいまかいまかと待ちかまえていた担当者が
校門で待っていてくれた。
熊がタクシーにのって鮭を持ってきたと大笑いされた。

鮭は無事にオハウとなり
子どもたちがたくさんおかわりしてくれたよう。
熊も満足。

しかし、伊勢丹からタクシーにのってやってきたセレブな鮭。
うちの学校とは不釣り合いすぎる~。
by masapon9112 | 2010-10-22 22:31 | わたしのこと
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